早期発見と治療が大切|骨肉腫の初期症状をリサーチ

骨に腫瘍ができる病気

早期発見、早期治療が肝心

ドクター

骨肉腫という病名はたびたび聞く事がありますが、具体的にどんな病気なのか知らない人も多いのではないでしょうか。
骨肉腫とは簡単に言うと骨にできた悪性の腫瘍の事です。
患者さんの約60%が10代、15%が20代と若い世代に多くみられる傾向がありますが、年齢に関係なく発生し、主に膝や股関節、肩関節、顎など発生部位は人によって異なりますが、中でも足の骨にできる人が最も多く見られます。
骨に腫瘍ができるとその周囲が腫れ、筋肉痛に似た症状や運動後に少し痛みがでるなどの症状がでる場合もありますが、それらの症状が全くでない場合もあり、明らかにその部位が腫れない限り病院で受診しない人もいます。
現在、骨肉腫の研究は世界中で進められていますが、残念な事にその原因は分かっていません。
「癌を抑制する遺伝子の異常によって発生するリスクが高まるのではないか」「歯磨き粉やうがい薬に含まれているフッ素が原因ではないか」などの説はありますが、どれも直接的な原因ではないと言われています。
病院での治療は主に手術と化学療法を組み合わせて治療する新補助化学療法が行われ、手術に関しては患部である手足の骨を残す患肢温存手術か温存手術が適応されない場合は切除を含む肢切断術などの方法が行われます。
一般的に化学療法は手術の前に行われる事がほとんどです。
骨肉腫は発生してから体の変化に気づくのが難しい病気なので、少しでも異常を感じたら早めに病院を受診しましょう。

異常を見逃さない

診察室

骨肉腫は主に10代や20代などに多く、特に男性に発症する確率の高い病気だといわれています。
骨肉腫は、早期に発見をすることによって治療をすることができます。
まずは、異常を感じたら整形外科で受診をして検査をしてもらいます。
とはいっても、初期症状としては痛みが少なく、特にスポーツをしている人は骨肉腫となっているのに気づかず放置することがあります。
そのため、徐々に悪化していき痛みを感じるようになってから受診をする人が多いです。
ちなみに、検査方法としては基本的にはX線検査をして、腫瘍の状態や骨への影響などを判断していきます。
その後、腫瘍の進行状況を判断するために、MRI検査を受けます。
これによって骨の内部の状況を見ることができ、手術をするかなどを決めることになります。
そして、血液検査も行われ、数値などを見ながら判断が行われます。
骨肉腫の治療にあたっては骨肉腫の組織を採取して病理組織診断をした後、抗がん剤での治療が始まります。
基本的には、抗がん剤の効果を見ながら手術のタイミングを計画していきます。
もちろん、抗がん剤での効果が出てきているのかを、画像検査や血液検査によってデータの収集も行われます。
ちなみに、一般的な整形外科でも治療を行いますが、できれば骨軟部腫瘍専門の病院を選ぶことが大切です。
専門的な目で判断してもらうことができ、今後の治療も負担が少ないように行ってもらえます。
特に、若い人に起こりやすいとされているため、いつも違う痛みを感じたり、長引いている場合には早めに受診をすることが一番重要です。

発症部位を知る

病院

骨肉腫は骨にできる悪性腫瘍となっているが、どこの骨にもできやすいかというとそうではなく、発症しやすい部位があります。
骨肉腫の発症する部位の半数ほどは大腿骨となっています。
それ以外の部位としては、膝から下の部位の太い骨である脛骨の上部、そして膝から下の部位の細い骨である腓骨に発生します。
このことから骨肉腫の発症部位のほとんどは下半身に集中しています。
上半身で発症する部位として多いのは上腕骨の上部となっています。
つまり肩に近い部位となります。
骨肉腫は悪性腫瘍なのでそのままにしておくと他の臓器に転移する可能性がありますし、悪性腫瘍の中では進行のスピードが早いことから発症した部位の痛みが強くなる、患部が腫れてくるなどの症状が出てくるので早期発見、早期治療が大事なこととなります。
骨肉腫の治療法のひとつとして外科治療が挙げられます。
かつては骨肉腫の治療は外科治療がメインでした。
しかしながら患部を切断するという治療でした。
最新の外科治療においては患部温存手術がメインとなっています。
この方法は手術によって骨肉腫が発症している部位の骨を切除しますが、切除した後に人工の骨を用いて再建するというものです。
切除する部位に関節も含まれている場合は人工関節も使用します。
なお、外科療法単独で行うというものではなく、抗がん剤を用いた化学療法と組み合わせて選択されることもあります。
いずれにしても腫瘍が大きくないときに選択される治療方法となります。